越前市から福井市にかけての21.5㎞、生活路線として親しまれる福井鉄道。永田さんはその沿線に子供のころから暮らし、電車にも慣れ親しんでいた。「高校卒業後は接客業への就職を考えていましたが、身近な存在だった当社を選びました。20歳で鉄道運転士の免許を取得して以来17年間運転士を務めており、近年は後輩への運転指導も行っています。“初心を忘れないように”という上司の言葉を大事にしています。いつも初めてお客様を乗せて走った時の緊張感や責任感を思い出しながら、注意を怠らずに運転する。このことは、指導する立場になってからなお一層、強く感じています」。お客様からの「ありがとう」は何年経っても励みであり、やりがいに感じている。お客様目線を感じるべく、自身も家族と電車を利用することがあるとのこと。初心を思い出しながらお客様の立場も忘れることなく、地元の生活路線での安全運行を続けていく。
休日は家族での行動が多い永田さん。「だるまちゃん広場やてんぐちゃん広場はよく利用しています。日野川河川緑地公園には芝生広場やBBQができるスペースもあって、遊ぶにはもってこいの場所!」と、越前市内のスポットがお気に入り。子ども達のやりたいことを一緒に楽しむスタンスで、ボウリングに行くこともあるとのこと。最近は、市内の太陽の広場やガラガラ山(福井市)、たけくらべ広場(坂井市)などでキャンプも楽しんでいる。子ども達と電車に乗ることもある永田さん。福井鉄道で好きな区間は、西鯖江駅~神明駅とのこと。「特に桜の時期がおススメ。西山公園の桜はもちろん、線路のすぐそばにも桜があって、桜のトンネルを通っているような気分になれます」。
取材内容は2023年11月現在のものです。