モノづくりは未経験ながら、他職種で培った経験を活かせると思い9年前に入社した奥田さん。現在、工業用刃物の設計・製作・販売を行う同社で主にエンドミルやドリル(切削工具)の製造に従事し、新形状開発や複雑な形状の特注にも対応している。「エンドミルは水平面、垂直面、曲面など色々な方向に動かして切削する事が可能な工具で、先端の刃で穴を開けるドリルとは異なります。入社後少しずつ慣れて、経験を積んだ今、実感しているのは、モノづくりにはセンス(感覚)も重要だということ。削るものによって刃の角度やコーティングなどが異なり、答えも無限大。その中でベストだと思える形状を作るのが楽しい」。作り手のセンスとミクロン単位を実現する機械。双方の融合で高品質が生まれます。「思った通りに仕上がる達成感があり、越前市では弊社だけの業務なのでやりがいもあります」。最近では海外社員の教育にも従事。品質の高いものづくりを続けると同時に、自らのセンスも磨き続けていく。
二児の父である奥田さん。休日の楽しみは目下、子ども達と公園に行くこと。「遊んだり自転車の練習をしたり、虫取りなどをしています。今春には家族でテーマパークに遊びに行きました。あいにく天候は雨でしたが、面白かったです」。虫に関しては、奥田さん自身が好きなんだとか。その他、好きなものというのが植物。「最近は塊根植物の一種であるパキポディウムの種を購入して育てています。以前、栽培に失敗したのでリベンジです!」。
取材内容は2023年11月現在のものです。