入社以来、高純度の石英ガラス製品の組み立てを担当する用田さん。世界最先端の半導体製造装置に用いられる石英ガラスを、ガラスバーナーでの溶接やグラインダーでの研削作業を繰り返して行う組み立ては、1/100mm単位を求められる繊細な作業で特に難易度が高い。「クライアントからの要求も年々高くなっています」と話す用田さんだが、先輩のアドバイスや持ち前の技術力で難しい要望に応え続けている。作るものは基本的にオーダーメイドで、職人的要素を持つところがこの仕事の魅力だとか。どうすれば美しい製品を作ることができるか。自分で考え、周りに相談し、さらに使う道具もカスタマイズして納得の製品が完成したときの喜びは大きいという。「石英ガラスにも種類がありますし、半導体の高集積化で製品が巨大化し、より高い技術力が求められています。技術を磨き、将来は自分にしかできない製品を作れるようになりたいです」と用田さんは夢を語ってくれた。
用田さんの趣味は5年前から始めたロードバイク。思いっきりバイクをこぐことでストレス解消にもなっている。写真は3年前にクラブチームのメンバーと参加した沖縄県での大会の一コマ。他にも岐阜県の乗鞍岳(移動距離180km!)へのツーリングなども楽しんでいたが、現在はコロナ禍のため県内を巡っているそう。「越前市は周辺に山が多く、自然いっぱいのなかを自転車で走るのは気持ちいいですよ」と用田さん。途中で立ち寄った地域にある地元の店で、美味しいものを食べるのも楽しみなのだとか。
取材内容は2021年11月現在のものです。