小学生時代から理科が好きで、高校では化学科へ進学した飛坂さん。「父が化学関係の職場で働いていたこともあり、自然と今の仕事に興味を持つようになりました」と語る。『柳井化学工業(株)』に入社し11年目を迎える飛坂さんは、異なる原材料を化学反応させて合成する、医薬原料に欠かせない「中間体」の製造などを担当。同時に複数の反応缶や機器を運転するため、いかに効率的に作業できるか意識して取り組む一方、「反応をコントロールしないと、異常反応などにより、不安全な状態に繋がる恐れがあるので、チームワークを大切にして、コミュニケーションをしっかり取っています」と安全面を最重視している。また、今後の目標について、「製造するだけでなく、機械のトラブルにも柔軟に対処できるよう、積極的に経験を積み、技術面や精神面でも頼られる上司になっていきたいです」と、理想に燃える姿を見せていた。
奥さんと息子さんと3人暮らしの飛坂さんは、家族と過ごす時間が一番のストレス解消なのだそう。「早朝勤務の時は15時に仕事が終わるので、家に帰ってから子どもと一緒に散歩へ行けるのは嬉しいですね」とにこやかな表情で語ってくれた。今はコロナ禍もあり控えているが、「自分が小さい時から思い出のある越前市の花火大会が再開したら、ぜひ家族揃って見に行きたいですね。それから、子どもを動物園や水族館にも連れて行ってあげたいです」と、家族とやりたいことを、微笑ましく語る姿が印象的だった。
取材内容は2021年9月現在のものです。