武生工業高等学校の電子機械科で、機械全般の知識や溶接など金属の加工技術を学んだ永宮さん。さまざまな企業を見学した中で、学んできたことを活かせて、自分に一番合っていると直感的に感じたのが『武生特殊鋼材』だった。数種類の異なる金属を重ね合わせた「クラッドメタル」を製造する同社に入り約20年。さまざまな機械の作業経験を積んだ永宮さんは、多能工として多くのスキルを習得し、「彼に聞けばなんでも分かる」と言われるほど周囲からの信頼も厚い。現在は管理職として製造部の中核を担う永宮さんに会社の強みを聞いたところ「あえて、無いです」と驚きの答えが。だがそこには、「まだまだ会社には伸びしろがあるので、現状に満足せず技術や人をもっと育てていきたい」という熱い思いが込められていた。「部長の仕事を引き継いでいくために、仕事だけでなく、あの人のために頑張ろうと思われるような人間になることがこれからの目標です」。
同僚に乗せてもらったことがきっかけで夢中になったロードバイク歴は、早5年。早朝から仲間と一緒にトレーニングをするなどかなり本格的で、大会での優勝経験もあるそう。「越前市の西部“白山地区”は、自然が豊かなので、気持ちよく走れるポイントなんですよ」と語ってくれた。また、二児のパパでもある永宮さんは、休日は子どもと遊ぶことも多いそうで、「毎年、家族でたけふ菊人形へ遊びに行きます。乗り物に一緒に乗ったりして、子どもの喜ぶ顔が見られるのはいいですね」と笑顔をのぞかせていた。
取材内容は2019年11月のものです。