「今まで誰もやったことのないことをしたい」。幼いころから熱いスピリッツを持ち、人とは違う物の見方をしていたという大西さん。学生時代にはオリジナルの電動カートを製作し、デパートなどで子どもたちを楽しませていたそう。地元の電子部品製造工場に就職した際も、画期的な工程を考え現場のリーダーに抜擢されたりしていたそうだ。そんな生活を続けていたある日、オリンピック選手も身につけるアシックスのウエアを地元で製造していたことを知り、ぜひこの会社で働きたいと思ったという。工場内で最初の工程を担う裁断チームに配属され活躍する現在も、その存在は一目置かれている。全ての行程を把握し、温度湿度を計算して微妙な調整を繰り返す『裁断の職人』として、工場を支える日々を送っている。
ジョギングとサイクリングが趣味の大西さん。もちろんアシックス製のウエアを身に着け日野川の河川敷を走っている。「高校時代は山岳部に所属していました。大会で上位の成績を収めたこともあるんですよ。山岳部時代にトレーニングで利用していた日野川河川敷は、自分にとって心が安らぐ癒しのスポットなんです」。そんなお気に入りのスポットで、アシックス製品を身につける人とすれ違うたび、仕事のやりがいを再確認しているそうだ。
取材内容は、2017年10月現在のものです。