小さい頃からモノづくりが大好きだった永坂さん。「工作好きは祖父ゆずり。祖父が作ったひょうたん細工に目を輝かせる子どもでした」。モノづくりの仕事に携われていることに幸せを感じつつ現場では電線づくりの最後の行程、ビニル樹脂を被覆する作業を任されている。持ち前の明るさと責任感で仲間からの信頼も厚い。「仲間から『助かった、お前しかできない仕事だった』と言われたとき、やりがいを感じます。言いたいことは腹にためずに口にしてしまう性格なんですが、仕事ぶりなどを見て仲間が信頼してくれてると感じたときは、本当に嬉しく思います」。コツコツ積み重ねた実績が仲間からの信頼につながり、自分のやりがいに変わる。理想的な職人の姿がそこにあった。
奥さんと3人のお子さんを持つ永坂さんの趣味は自転車。愛車のロードバイクに乗って、古き良き風情の残る越前市内をポタリング(ゆっくり散策)するのが永坂さんのストレス解消法。特にお気に入りのスポットはまちなかエリアの蔵の辻やタンス町、総社大神宮周辺の石畳。「自然豊かでゆっくりと時間が流れている感じがする越前市が大好き。自転車なら路地裏でもスイスイ走れるので、新たな発見をすることも多いんですよ」。
取材内容は、2016年11月現在のものです。